最終更新日:2024.02.27

【教えて!先生】バーベキューで炭はどれくらいの量が必要?

最近、バーベキューを手軽にできる施設やサービスが充実したことにより、「炭火」でバーベキューを楽しむ人が増えてきました。

いつもと同じ食材でも「炭火」で焼く特別な楽しみがあります。炭火は素早く均一に焼けるので、食材のうまみを閉じ込めジューシーに焼きあがります。

実際にバーベキューをすることを決めたら、炭の入手方法・炭の保管方法・炭の使用期限・炭の分量の目安・正しい炭の使い方をみていきましょう。

炭はどこで買える?金額は?

ホームセンターの木炭

バーベキューで使用する炭は、ホームセンターやネットなどで1㎏あたり100円~500円程度で販売されています。3Kgや9kgなどのパックで売られることが多いです。

最近は、ダイソーなどの100均でも一袋500円程度で販売されています。

次にバーベキューにおすすめの炭をみていきましょう。

備長炭や黒炭、結局どの炭がいいの?

炭のイメージ

炭と言っても様々な種類があるのはご存じでしょうか?一度は聞いたことがある備長炭や最近人気が出ているオガライトなど、炭によっても火力や着火のしやすさなど異なってきます。

今回は定番の4種類を紹介するので自分のバーベキューのスタイルに合わせて炭も選びましょう。

黒炭

黒炭

黒炭は主にナラやカシ、クヌギの木材を専用の土窯で400~700℃で焼かれた後に、密閉し鎮火して生成されます。ホームセンターなどに売られている木炭も黒炭が多いため一番手に入りやすい木炭でもあります。そのため一般的な炭のイメージは黒炭が多く、スタンダードな炭と言われています。

火力が高く、火がつきやすい

黒住は最大火力が強いのが特徴で、鍛治にも用いられたりします。炎が上がりやすいので焼き物に最適と言われています。

また他の炭と比べて黒炭は柔らかくて軽いため着火がしやすいというのも特徴です。

燃焼時間がやや短いが、価格は安い

燃焼時間は約2時間程度と他の木炭と比べると短いです。しかし、他の炭より価格が安いため、料理などの短時間の場合はコスパは良いでしょう。

煙が多く、匂いがある

黒炭は煙の量が多く、匂いがあるのも特徴です。上質な黒炭を使うことで匂いを抑えることができますがそれでも多少の匂いは残ります。

白炭

白炭の備長炭イメージ

白炭は主にカシなどの硬い木材が原材料です。黒炭と同じく専用の土窯で400℃まで焼くところまでは同じですが、白炭はここから釜の中に大量の空気を入れることで1000〜1200℃まで上昇させませす。
焼き上がったら炭を取り出し消し粉をかけて一気に消します。白炭と呼ばれるのはこの消し粉が炭について白く見えるためです。

よく名前を聞く「備長炭」も白炭の中の一つで、で最も品質の良い高級なブランド炭でもあります。

火力が強く火持ちが良い

他の炭に比べて密度が高いため、火力が強く一度火がつけば火持ちもいいため良いものになれば8時間もの燃焼時間があります。

食材のポテンシャルを引き出す。

中でも備長炭は遠赤外線と近赤外線の2種類の赤外線が大量に放出されており、外はパリッと中はフワッと仕上げることができ食材のポテンシャルを最大限引き出します。

火力が強く赤外線効果があるだけでなく、匂いや煙も少なく室内でも使えることから高級料理店の炭火焼きなどにも使用されることもあります。

火がつきにくい

デメリットとしては火がつきにくいため、初心者には難しい木炭でもあります。

他の炭に比べると高価

品質が高い反面、価格も炭の中でも高価であります。

オガライト

オガライト (参照:ナフコ)

オガライトは木材製材時に出る大量のおが屑を圧縮・加熱・成型して作るられる固形燃料です。

他の木炭とは違い表面は茶色で20〜40センチほどの棒状になっています。

初心者でも簡単に火が起こせる!

木材の屑を圧縮して作った人工燃料なので、簡単に火をつけることができます。

炭が爆発しないのでお子様も安心

炭バーベキューをしていてよく見かける、急に炭が爆ぜる「爆跳」がないのも特徴の一つです。
そのため爆跳の勢いで食材が台無しになることもないですし、子供がいても安全です。

キャンプにおすすめ

道具がなくても手で簡単に折れるため量の調整も容易く、小さい焚き火台などでも使えます。炭というより薪に近いイメージでもあります。

料理には使えなくはないが不向き?

炎が上がるほど火力は強いですが、遠赤外線効果は黒炭などに比べると少なく、炭の香ばしい炭火料理を作るのには向いていません。

オガ炭

オガ炭 (参照:ナフコ)

オガ炭「オガたん」は、先ほど紹介したオガライトをさらに火持ちさせ、煙や炎を出さないように開発されたのがオガ炭になります。

作り方や性質が白炭と近いため、メーカーによっては「オガ備長炭」や「備長炭(オガ炭)」といった商品名で出されていることもあります。

バーベキューに最適!

燃焼時間は3〜4時間と黒炭よりが長く、爆跳も少ないためバーベキューにはうってつけです!

安価から黒炭を利用されることが多いですが、燃焼時間を考えるとオガ炭の方がコスパがいいと言われています。

飲食店で多く使用されている

品質の割に比較的安価で、火持ちがいいためコストパフォーマンスに優れている。

そのため焼き鳥屋や焼肉屋さんなどの飲食店の調理用燃料として使われていところが多いです。

火のつけやすさは黒炭…?

着火のしやすさは黒炭に軍配があがりますが、オガ炭は固めに圧縮されたものと柔らかめに圧縮された2種類があり。その中でも、柔らかめのオガ炭だと火がつきやすいです。しかし、燃焼時間が短くなるといったデメリットもあります。

正しい炭の使い方

着火した炭

正しい火の付け方

  1. 着火用の新聞紙をぎゅっと握り硬くし棒状にします。
  2. バーベキューのコンロの上に「井」の字に重ねます。その「井」の周りを囲むように同じ高さの炭を立てて並べます。
  3. 炭の壁を高めにつくると日の熱が逃げにくくなり、火が着きやすくなります。
  4. 中央の内側は、新聞紙と「細かい炭」をぎゅうぎゅうに入れないように注意しながら、空気を含む様な状態で入れていきます。
  5. 筒の内側の新聞紙に火をつけます。この時、着火剤を使用する場合は、必ず使用方法を確認して着火していきましょう。
  6. しっかりとした炎が、筒の内側に定着するまでの数分間は、炭に触らずじっと待ちます。
  7. 煙突の内側全体の炭に火がついてきたら煙突を崩して、中心部の火を多くします。

BBQで使う炭の量はどれくらい?

重さを測る

バーベキューで必要な炭の量は、1人1キロ、もしくは1時間1キロが目安と言われています。

家族(4〜5人)でバーベキューする場合

家族4〜5人でバーベキューに使う炭は3時間位で3〜5キロぐらいあれば十分でしょう。

グループ(10〜20人)でバーベキューする場合

企業やサークルなど団体でバーベキューをする時は、6〜10キロが目安とされています。

余った炭は保管できる?

火消し壺 (出典:Amazon)

炭は、「密閉」して保管することをおすすめします。

保管状態が良ければ、何年でも使用できるので、繰り返し使う事が可能です。

しかし、炭は、水分を吸着しやすく、その水分が放出されることはありません。その為、外気に触れると空気中の様々な成分を吸着する為、着火させると爆跳したり悪臭を放つこともあります。

ビニール袋で保管

最も簡単な方法は、炭をビニール袋で密閉し、段ボールに入れ空気と湿気に触れないようして保管します。

ビニール袋で保管する場合は、一度コンロに入れた炭は絶対に保管しないでください。ぱっと見火がついていなくても熱を持っている可能性があるので火災の原因にもなります。保管するのは未使用の炭のみにしましょう。

火消し壷を使い保管する

火消し壺の使い方は至って簡単です。使い終わった炭を火消し壺に入れてフタすれば完了です。
中に空気が入らないようになると自然と火が消えていきます。炭を入れたばかりだと熱も持っているので1時間以上は蓋を開けずに触らないようにしましょう。

火消し壷で消火した炭は「消し炭」と言って、再利用することが可能です。
消し炭は一度火がついた炭なので、次回の着火も簡単につけることができます。

まとめ

自分のスタイルにあった炭は見つかりましたでしょうか?

価格重視なら『黒炭』、コスパを考えるなら『オガ炭』、炭火料理を楽しみたい方は『白炭』がいいかもしれませんね!

それでは楽しいバーベキューLifeを送ってください♪

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